新宿三大大型書店
私はかつて新宿の大学に通っていましたので、新宿にある主要な書店には時間のある時よく立ち寄りました(否、ない時も現実逃避のために通っていた気がしますが…)。新宿には3つの大型書店がありました。すなわち「紀伊国屋書店(新宿本店並びに新宿南店)」「ジュンク堂書店」「ブックファースト(新宿店並びにルミネ新宿店」の3つです。(ただし、ジュンク堂書店はすでに新宿から撤退しておりますし、ブックファースト新宿店は最近できたばかりなので、これらの書店が全て同時に営業していたわけではありません)いずれも大型書店かつチェーン店という部分は共通していますが、それぞれ性格が異なるので、目当ての本や気分によって使い分けておりました。あらゆるジャンルの本を揃えているように見える大型書店でも、チェーンごとの特徴、カラーというものは見えてくるようにおもいます。まったく個人的な印象でしかありませんが、新宿にある(あった)これら3つのチェーンには、次のような特徴があると感じています。
■紀伊国屋書店
新宿の書店の中でも特に有名なお店ではないかと思います。新宿本店、新宿南店共に、アクセスしやすい低階層に文芸書や文庫本を集めており、文学・文芸分野が中心となっているように感じます。ただし、新宿本店に関しては、コミック関係書籍のみ独立して別館になっています。単にスペースの問題なのか、営業上の戦略なのかはわかりませんが。
まったくの余談ですが、新宿本店はエレベーターガール・ボーイを日中毎日常駐させている、今となっては貴重なお店です。びしっと背筋を伸ばし、丁寧に応対してくれる姿を見ると、こちらも気分良くなります。
■ジュンク堂書店
紀伊国屋書店新宿本店のはす向かい、現在ビックロ(ビッグカメラ+ユニクロ)があるビル(旧三越アルコット)の中にテナントとして入っていました。現在新宿からは撤退しているため、池袋にある本店に幾必要があります。ジュンク堂書店は店内のあちこちにイスを置き、立ち読みせずとも座り読みしながら本を選べる上、店内にカフェを設置してお茶を飲みながら本を選べるお店づくりを早くから行っているのが特徴です。ジャンルとしては自然科学・工業分野が強く、学生時代は良く入り浸っていました。
■ブックファースト
ブックファーストは、大学に在学している間はルミネ新宿店しかありませんでした。大学院在籍中にモード学園コクーンタワーが完成すると同時にそのテナントとして新宿店が開店しました。ルミネ新宿店、新宿店共に営業時間が長く遅くまでやっていることが特徴で、帰りの遅かった私にはありがたかったです。ジャンルとしては芸術・デザイン分野や生活実用書に力が入っているように思います。ただし新宿店に関しては、同じビルの中にモード学園系列の首都医校(医療系専門学校)やHAL東京(工業系専門学校)が入っていることから、医療・工学系の書籍も充実しています。
おわりに
新宿にある(あった)三大大型書店を例に、チェーン店ごとに特徴があるというお話をしました。ただし同じチェーン店であっても、違う要因が作用して異なる特徴が現れることもあります。それについてはまた別項で。
(余談):この記事にどうしてそろばんの写真が入るのか、わかってもらえる人はどれだけいるのでしょうか…