書斎の本棚から:夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

先日、古澤由貴さんのアルバム制作を手伝いました。いくつかあったタイトル案の中に「夜想曲集」というタイトルがあり、このタイトルをGoogleで検索し、偶然見つけた本です。(結局、アルバムのタイトルは「夜想曲集」となりました。アルバムの情報はこちら

普段純文学はあまり読まないのですが、タイトルに惹かれ、表紙のデザインも素敵なので、読んでみることにしました。(文庫版もあるのですが、ハードカバー版の表紙の方が素敵で、古書価格も安かったのでハードカバー版を買いました。)

男と女、老いも若きも、成功者も落伍者もペーペーも。色々な立場と人生を背負い、どこか影と憂いを抱えた人たちが、時にドラマティックに、時にひっそりと出会い、別れ、交錯する様を描いた小品が5編。いずれの話にも、人々を繋ぐ絆の象徴として、音楽が現れます。

著者は日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏。霧のロンドンを首都とするお国柄か、発色を抑えてわずかに灰色がかった、古いフィルム映画のような景色を想像しました。

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