出逢いには、自己分析が大事

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膨大な本が並ぶ書店で、自分が《次に手に取るべき一冊》に出逢うためには、やみくもに歩き回るだけでは非効率的です。(その非効率さを楽しむというのも、それはそれで魅力的なのですが…)

次に足を運ぶ書店を選ぶ時も、次に手に取る書籍を選ぶときも、大事なのは「自分の興味・関心のあるのはどんな本か?」を明確に整理しておくことです。そこが明確になっていれば、自分に合った書店を見つけやすくなり、《次に手に取るべき一冊》に出会える確率も上がります。

整理の切り口はいくつもあるので、個人の好みに合わせて使い分けます。混在しても構いません。自分はどんな本に「興味関心があるのか」あるいは「興味関心がないのか」が自分の中で明確になっていれば良いのです。

整理の切り口(一例)

ジャンル

書店の棚はだいたい、ジャンルで分けられています。自分の興味あるジャンルを把握しておけば、その棚を探すだけで、興味ある本が次々目に入るはずです。ただ分類の仕方や名称は店舗によって異なるので、ジャンルによって棚を探す時は、店ごとの違いを把握しておく必要があります。

図書館では「日本十進分類法」という決まりに従って本が整理されます。元のしくみが作られてからかなりの年月が経っているので、実状と合っていない分類も正直あるのですが、図書館をよく使う人には便利ですし、ジャンル分類の指針としても使えます。知らない方は一度日本十進分類法の表を眺めて、どこに興味があるかチェックしておくのも良いと思います。
・出版社
どれほど多くの書籍を刊行する大出版社でも、やはり各出版社ごとに個性というものが出てきます。中小出版社になると個性がどんどん色濃くなっていきます。本にたくさん触れるうちに、好きな出版社、嫌いな出版社、特徴的な出版社…なんとなくわかってくるでしょう。

定期刊行物、特に雑誌などを出している出版社なら、雑誌を見てみると出版社の個性がよりわかりやすいように思います。

レーベル・シリーズなど

コミックやライトノベルなど、「レーベル」という区分がある場合は、レーベル単位で好きとか苦手とか考えることもできます。

「シリーズ」は、いわゆる連作となっている作品群を現しますが、「○△× 第1巻」「○△× 第2巻」…のような「続き物」だけでなく、特定テーマに関する複数の本が、~~シリーズとか~~叢書などと言った形でまとめられていることがあります。

著者など

好きな作者がいれば、その人の新作を常に追いかけるというのも良くある事です。あえて作者「など」としたのは、本の著者だけでなく、イラストレータを追いかける人などもいるからです。

形態

文庫、新書、ハードカバー、大型書など、自分が良く手にする本の形態を把握しておくのも時には有効です。おおまかな価格帯がわかりますし、形態ごとにも特徴があります。

 



Encounter / pierre bédat

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