ここでいう大型書店とは、例えば池袋の「ジュンク堂書店」、新宿東口の「紀伊国屋書店 新宿本店」や南口の「紀伊國屋書店 新宿南店」、新宿西口の「ブックファースト 新宿店」、代官山の「蔦谷書店」などのように、ビル一つが丸ごと書店であったり、3フロア以上に展開されているようなお店をイメージしています。
フロア面積が大きい分、棚数が多く、保有冊数も多いのが大きな特徴です。便利なのですが、これが却って、「これぞ!」という本が埋もれてしまってなかなか見つけられないという事態を引き起こします。書店選びにおいて「大が小を兼ねる」とは限らないのです。
👍メリット
- 棚数が多く、必然的に保有冊数も多い
- 在庫を多くストックできるので、売切れやすいベストセラー書も十分な在庫を持っている事が多い
- マイナージャンルの本も見つけやすい
- 店舗が大きい分、働くスタッフも多い。そのため、自分が探している本を得意とするスタッフを見つけやすい
- 大抵の書店では、本のジャンルや棚エリアごとに担当が別れていて、各エリア・ジャンル毎に詳しいスタッフがいます。
👎デメリット
- 棚数が多いので、漠然と棚を眺めながら本を探すには時間がかかるし、疲れる
- 1時間でも2時間でもじっくり時間をかけて探すことが出来る時なら問題ありません。
喫茶室を併設している書店も多いので、途中で休むこともできます。
また最近は、座ってじっくり本を選ぶことが出来る書店も増えています。
- 1時間でも2時間でもじっくり時間をかけて探すことが出来る時なら問題ありません。
- 棚数に余裕がある分、ラインナップの新陳代謝が遅い。そのため、マイナージャンルになると、通っても通ってもあまり変わり映えしないように感じることがある
- 広く浅くになりがち
- 休日などお客さんが多い時は、レジが混む。ひたすら混む。
- 日曜日夕方ごろのジュンク堂書店池袋本店の1階レジなんて、1Fがほとんどレジ待ちの人で埋まってしまう!
💡賢い使い方
- 目当ての本が絞り込まれている場合(「この本」が欲しい)は、目当ての本がすぐ手に入る可能性が高いので、便利
- 目当ての「ジャンル」「内容」がはっきりしていて、手元で比べながら探したい(たとえば、「線形代数学の参考書を探したい」)時には、比較できる本が多くて便利
- 小さなお店ではすぐ売り切れそうなベストセラー書をいち早く購入したい時、在庫数の多い大型書店が有利
- 専門書やニッチな内容の本を探す時には、ラインナップ豊富な大型書店が有利
- 書店員に相談したい時は、専門スタッフの多い大型書店が便利
- ふらっと眺めながら本を探したいときには、注意が必要。
- 十分な時間(と体力)をかけられる時はご自由にどうぞ。
- ある程度、眺める分野、エリアを絞っておく。
- 選書棚を活用する
- 大型書店のラインナップはどうしても「広く浅く」になりがちだが、それでも書店によって
得意な分野やラインナップの傾向はあるので、趣味(または目的)にあった書店を選ぶのが良い