本屋は同じじゃないんです!

6752600849_e19d394973_z今や本に限らず、様々な物がネットショップで手に入る時代です。しかしネットショップは、すでに狙いを付けている本を購入するにはとても便利なものですが、未知の本に出会ったり、なんとなくぼんやりとしたイメージで本を探す(和食のレシピ本を探したいが、好みに合いそうな料理が掲載されている本がわからない、とか)には不向きです。書店に行けば、沢山の本を一度に眺めて、手にとって中身を確認しながら探すことができます。お買いものはネットで済ます派の人も、新たな本と出会うためには、書店を活用する技術を知ることが必要です。

さて、皆さんの生活圏内には、いったい何軒の書店があるでしょうか?地域差はあるでしょうが、電車やバスで多少足を延ばすことも厭わなければ、数軒はあるのではないでしょうか。そして、それらの身近にある複数の書店を、あなたはどうやって「使い分けて」いますか?

ちょっと古い情報ですが、さっと確認できた統計情報として、総務省統計局サイトで公開されている情報(日本の長期統計系列 第26章 文化・レジャー)を見てみると、日本において、新刊書籍は年間約77,031冊の新刊書籍が刊行されています(2004年実績値)。つまり平均すると、1日に200冊以上の新刊書籍(しかもこれは雑誌を除いた数字です)が全国の書店に並ぶことになります。人気の本がお客さんの手に渡っていく一方で、売れない本は容赦なく出版社に返本され、空いたスペースに次の本を詰めていく。無限に大きな書店など存在しませんから、書店に並ぶ本は毎日が淘汰、淘汰の連続です。

その中で、皆さんが次に出会うべき"運命の本"を的確に探し当てるためには、書店を正しく活用して、「"運命の本"と出会う確率を上げる」ことが大切です。

世の中に本屋さんはたくさんありますが、どれもみんな違うのです。「大きい本屋があれば、小さい本屋はいらない」「チェーン店の本屋ならどこも品ぞろえは似たようなもの」「駅前にある高々数畳しかないような本屋なんて、見る価値ない」などなど、これ皆間違った考えです。本屋の違いを正しく見極めて活用する方法を身につけましょう。具体的な内容はまた別の日に。



Queensland Book Depot, Brisbane, ca. 1940 / State Library of Queensland, Australia

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