N.Y.Cityのまちかど

Terrorism

テロ事件について思うこと

一部文章中に国及び企業を攻撃しているような部分がありますが、 これは国、企業に対する攻撃、告発、非難、中傷等ではなく、 あくまで私個人の意見として掲載するものです。

2003/03/11

グラウンド・ゼロ~爆心地~という名をいつのまにかつけられていた場所、かのWTC跡地の今後の整備方針がやっと決まったそうです。

気がついたらもうあの大事件から数年がたち、それでもなお、傷は癒えていません。 跡地にはこの事件を忘れないように資料館が建てられるそうですが、 本当にこの傷が癒えるのはいつなのでしょうか?

2002/09/11

に放送された自爆テロ非公開映像を見ました。今までここに乗せていたコメントがいかに生ぬるい物であったかをひしひしと実感しました。 人々のパニック、逃げる人々、人のいなくなった静けさ、ビルの崩れる音 これは人類史上最も酷い地獄であったと思います。その中でも勇気をもって行動した人々、自らの信念をもち、少しずつでも事態を打開しようと動いた人、全ての人に私の心ごと渡したい気持ちです。

この心の中を伝える言葉が見つかりません。 誰も納得できない戦争、誰も理解できない戦争未来の学生はこの事件を学習するはずです。絶対にこの映像を絶やしてはいけません。その場に居合わせた人の衝撃を伝えようと思ったら、映像でも力不足なぐらいです。まして言葉だけでどうして言葉だけで伝えることができましょう? 私がこの場に居合わせたとしても、苦しみ、恐怖に耐える事はできないと思います。

─────アメリカ、及び現在戦争をしている国へその戦いは必要ですか?人の命を奪ってまで得る得がありますか?私にはこの惨劇を見てもなお、人を殺せる心を到底理解できません。悲しみを増やさないでください。

─────日本政府へこの地獄を見て『日本にも何かあったら大変だ、反撃準備をしておこう』こんな安易な考えの有事法制など、自分勝手もはなはだしいと思います。もっと他に為すべき 本質的な事はありませんか?

─────日本社会へ今日(2002.9/11)の番組を見ていて、気になったことがあります。それは番組の途中何度もCMが挟まったことです。たしかにフィルムも長く、貴重な映像を放映するのにはたくさんのお金と支援が必要だったと思います。しかし、どうしてこのような、社会的、歴史的、文化的に貴重かつ重要な映像を映す時まで CMという見返りを企業は求めるのでしょう? “CMなしでお金(あるいは支援)を提供する”この考えがどうして出てこないのでしょうか? 私はこんな会社に不信感をもってなりません。 そこまでしなくとも、番組の最後に協力会社として社名くらい出すことは十分可能なはずです。なぜテレビ局も企業もそんな譲歩案すら出てこないのでしょう?

最後に全ての人々に表しきれないほどの追悼の意をささげます。 どうぞ、皆さんもこの事件について真剣に考えて、簡単でも、短くてもいいので文章にしたり、何らかの形で自分の考えを発表してください。

このページのトップ絵にはマンハッタン、WTC(世界貿易センタービル)が描かれています。私は考えた末、この絵を消さず、編集せずこのまま乗せていく事に決めました。 皆が“忘れない事”が この事件の被害者の方々の 本望ではないでしょうか。悲しい死を無駄にしないことが。

文明の利器であるジャンボジェット。この巨大な精密機器を武器にするなど、現実に考えた人は十中八九いないと思います。 飛行機は人間の重すぎる命を支えるため、何千年とかけて人類が築き上げた知識と技術を総結集して作られた機械だと思います。 あの飛行機のおそらく99.9%は人の命を守る機械だと言っても過言ではないと思います。人を移動するだけなら背中にジェットエンジンを背負うだけでも飛びますから。人間は人を安全に移動するために大きな飛行機を完成させたのです。

乗客数百人を守るための機械が数千人もの犠牲者を出したこの事件は、現在の技術の高さがもたらす恐ろしさを抽出した事件だと思います。 これ以上悲しい事件は起こしてほしくないものです。

最後に、今回の事件で悲しい思いをされている方に深く、心からお見舞申し上げます。


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