N.Y.Cityのまちかど

Otaku

オタク学研究、ライトノベル研究

このページには、N.Y.Cityの行っているオタク学研究関係のファイルが集められています。

記事

『「失われていい表現」なんてない。 そしてそれ故に―難しい。』書評と書評の書評
2010年冬コミ(C79)で発行した同人誌に対する書評を頂いたので紹介。あわせてそれに対する「書評の書評」も。
或る寓話と表現規制
東京都の「非実在青少年」規制、また大阪府が行おうとしているBL規制などを
批判するための寓話を思いついたので掲載。
「「非実在青少年」規制を考える」
今話題になっている東京都の「非実在青少年」規制について思う所を列挙。
「「ライトノベル度診断表」採点データの主成分分析」
2009年7月ライトノベル研究会にて発表(共著)。
大森望・三村美衣「ライトノベルめった斬り!」に掲載されている「ライトノベル度診断表」は、25個の質問項目を埋めることで、当該作品の「ライトノベル度」を診断するものである。
この考え方は、ライトノベルの定義はさておき、とりあえず「ライトノベルっぽさ」という指標を出してみようというアプローチをとっている点が注目に値する。
この発表では、Webページに公開されているライトノベル度診断結果を母集団として主成分分析を行い、5つの設問カテゴリのうち、ライトノベル度に最も良く寄与しているカテゴリを求めたものである。
本研究は今後ライトノベル研究会の研究プロジェクトとして継続研究されることとなった。
「メディアとオタク文化」
2009年3月ライトノベル研究会にて発表。
岡田斗司夫氏は著書『オタク学入門』で、近代オタクの転回点として「アニメ雑誌」「ビデオデッキ」の普及を指摘した。また東浩紀氏は著書『動物化するポストモダン』において、第3世代オタクの転回点としてインターネットの普及を掲げ、両者はメディアの転回点をオタクの転回点としている点で共通している。
東氏は同書で「大きなデータベース」の概念を唱えている。大きなデータベースが存在、維持できるのはインターネットの働きによるところが大きいと思われるが、同書並びにその続編『ゲーム的リアリズムの誕生』においても、インターネットが「大きなデータベース」の存在にどう関わったのか詳しく触れられていない。本発表は、機能という観点からメディア、特にインターネットを見つめ直し、大きなデータベースの存在にメディアがどう関わったか考察する。
一部加筆修正の上、後日公開する予定です。
「狼と香辛料で学ぶ経済学」
電撃文庫から刊行されているライトノベル『狼と香辛料』は、経済の現象が沢山登場し、経済学を知るにはとても良い作品です。
N.Y.Cityは一応、(教養科目ですが)大学で経済学を学びましたので、自分の勉強も兼ねて、狼と香辛料の経済学解説に挑戦したいと思います。
気まぐれに書き進み次第、追加、更新を行います。
「情報工学とライトノベル~ライトノベル評論に対するオブジェクト指向論援用の試み~」
2008年3月ライトノベル研究会にて発表。
東浩紀氏の『動物化するポストモダン』批判(データベースのリレーション概念に関する考察の欠如)、及び伊藤剛氏の『テヅカ・イズ・デッド』のキャラ/キャラクター論を踏まえ、ライトノベルをオブジェクト指向的観点から分析出来ることを指摘。(研究会の趣旨を踏まえて、対象をライトノベルに絞りましたが、この考え方はもっと汎用性の高い物です。事実、発表後の質疑応答では、一般文学評論にも活用できる可能性があるとの指摘をいただきました。)
現在の所、公開の予定はありません。
「ライトノベルとはなんだろうか」
初めてホームページ用に書き下ろしたオタク学研究レポートです。新城カズマ氏の『ライトノベル「超」入門』という本を下敷きにしています。
小説とマンガが読者に対して伝えられる「情報量」の差に注目し、小説で表現できてマンガで表現出来ない情報をどうにか伝える独特の技法をマンガは確立しました。
その上で、ライトノベルはマンガが作った独特の技法を小説世界に逆輸入したのではないか、という指摘を行っています。
「書評『アキハバラ@DEEP』(石田衣良)」
平成18年度文学B 提出レポート。
アキハバラ@DEEPの登場人物相関図を元に、巧妙にバランスの取られた作品内におけるネット世界と現実世界の二面性について考察し、「ディジタルディバイド」の問題がストーリーに隠れているという分析を行っています。
無断転載厳禁
「アニメオタクは電気羊の夢を見るか ~Rozen Maidenに見る新たなロボット観~」
平成17年度比較文化論B 提出レポート。
私のオタク学研究はこのレポートから始まりました。ドールの人工物性と人間性のバランスを中心に、非人間キャラに対するニーズが消費者にあったのでは、という分析を行っています。今みると、文献を読み過ぎて文献に振り回されているのが良くわかります(苦笑)
無断転載厳禁

現在ご覧のページの最終更新日時は2015/03/15 00:19:59です。

Copyright (C) N.Y.City ALL Rights Reserved.

Email: info[at]nycity.main.jp