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Musica Slide Rule
音楽計算尺 Musica Slide Rule
はじめに
音楽理論の知識はそれなりにあっても、演奏や作曲の実践経験がなかなか伴わない人(つまり私のことだ)は、ちょっとした転調であってもいちいち音を指折り数えなければならなかったり、コードネームを見てもとっさに構成音が出てこなかったりする。きちんと勉強と修練を重ね、頭になじませるのがベストであることは重々承知しつつ、しかしちょっとした確認にもいちいち頭をひねるのは面倒なので、視覚的に使いやすい「計算尺*1」という形にまとめてみた。
ダウンロード
半音階版 (Chromatic edition)
- ダウンロード(pptx形式) Musica_SlideRule.pptx
- ダウンロード(pdf形式) Musica_SlideRule.pdf
五度圏版 (Circle of 5th edition)
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音楽計算尺 Musica Slide Rule の紹介と使い方
半音階版 (Chromatic edition)
組み立て方
- ファイルをダウンロードし、A4の紙に印刷する。(細い線があるので解像度は高い方が良い)
- 丈夫に作りたい場合は、印刷した紙を工作用紙、ボール紙などにのりで貼り付ける。
- 【A】~【C】の3つの円盤をハサミなどで外周に沿って切り抜く。
- 3つの円盤を下から【A】【B】【C】と中心を合わせて重ね、以下のような方法で3つの円盤が回転するようにする。
- 千枚通しなどで小さな穴をあけ、ゼムクリップの先端を裏から穴に通す。
- 画鋲を円盤の中心に裏側から刺し、突き出た先端を折り曲げる(鋭利な先端を切り落とすとより安全)
- 中央にパンチ穴を空け、ハトメや割りピンで固定する
使い方
転調する
- 原キーの主音を【A】から探し、そこに【B】のRootと書かれたマスを合わせる。
- Rootから、転調したいだけ【B】のマスを左右にたどる(時計回りで上昇、反時計回りで下降。単位は半音。)
- 対応する【A】の表示を読むと、転調後の音がわかる。
- 【C】には【A】と同じ順序で音が並んでいるので、元キーの主音と3で求めた転調後の主音をそれぞれ【A】【C】上で探し、これらが合うように【C】を回しておくと、そのほかの音も【A】【C】を比較するだけで転調できる。
ギターのカポタスト位置を探す
基本的な方法・考え方は上記「転調する」と同じ。(カポタストを1フレットにつけるということは全体を1半音上げることと同義だから)
- 元キーの主音(または演奏しようとするコードのルート)を【A】から探し、【B】のRootと合わせる。
- 【A】を時計回りにたどり、演奏しやすいコード(のルート)を見つけたら、対応する【B】の数字を読むと、つけるべきカポタストの位置がわかる。
- 1と2のルート音が【A】【C】上で対応するように【C】を回しておくと、そのほかのコードも容易に求められる。
コードの構成音を探す
- 演奏しようとするコードのルート音(コードネームの一番最初に表記されている)を【A】から探し、【B】のRootと書かれたマスを合わせる。
- 【B】に印刷されたカラースケールから、必要なコードネームを探す。
- カラースケール上でマークのついたマスに対応する【A】を読むと、コード構成音がわかる。
- テンションノート(7th,maj7th,9th,11th,13th)は【B】に明記されているので、各テンションのマスに対応する【A】を同様に読む。*2
現在ご覧のページの最終更新日時は2015/03/15 00:58:43です。
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