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Bourdon_gauge

ブルドン管圧力計を開いてみる

偶然、壊れた「ブルドン管圧力計」を入手したので、分解してみました。

分解

外観

下の付きだした部分(シールテープが残っている所)を圧力配管に接続して使います。

文字盤周囲のリングをねじって外すと、リングと文字盤保護のガラス板が外れます。 ラジオペンチで針を垂直に引き抜き(曲げないように慎重に)、 真ん中に2つある小ねじを取って、文字盤を外すことができます。

内部

下から入ったガスの圧力が、はてなマークのように丸く曲げられた、平たい管(ブルドン管)に充填されて動きます。

圧力が高くなるとブルドン管がまっすぐに伸びようとする(傘を入れる細長いビニール袋に空気を入れる事を考えるとわかりやすい。最初へにょへにょのビニール袋も、空気を入れれば重力に逆らってどんどん持ち上がって棒状になるのと同じ)。もちろんブルドン管は固いので(真鍮製)動く量はほんのわずかです。

ブルドン管の先端はリンク機構につながっていて、ブルドン管の動きを拡大してメーターの中心部に伝えます。

ちょっと見ずらいですが、リンク機構の先端には歯がついていて、針に直結した小歯車に動きを伝えています。

リンク機構で増幅された動きがさらに歯車の回転比で大きな動きになり、それを針で読み取る事で圧力を計測しています。針が自然に戻るようにゼンマイばねもついています。


現在ご覧のページの最終更新日時は2020/11/15 16:29:16です。

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