コリン・クリービーの写真教室

~Colin Creevey PhotoGraph Class~

第5回 写真を撮影する2

〜背景の処理〜

さて、撮りたいものが配置できれば、あとはなんでもいい...じゃ困る。 背景がうるさいと、主題がつかめなくなり、 なんの写真だかわからなくなるからね。 ここでは、背景処理を考えよう。

2.背景の考え方

2-(1) 写真は、引き算。

白黒での物の写り方を考えて見よう。 黒い物体が目の前にあるとする。 自由にグレースケールを選んで背景に決められるとしたら、 いったい何色を背景に決めれば、最もその物体をはっきり写せるかな? 下の図を見ても判る通り、白を背景にしたほうがいいのはあたりまえだよね。 勿論、被写体が白なら背景は黒いほうが良いのは明々白々。 写真の基本は、引き算。いかにして被写体以外の余計な物の写りを除くかが、 構図と露出を決める鍵となる。 ここでどうして露出が働いてくるかは後で説明するとして、 とにかく、余計なものを除くと言う事が重要。 ここで除くというのは、画面から消し去るという意味ではなく、 いかにして、写したい主題の邪魔をしないようにするか。 あるいはいかにして主題の中に組み込むか、という問題。

2-(2) 背景の消し方

背景の消し方には、重に二つの方法があるかな。 一つは、最初から背景を選ぶこと。 これは、簡単だよね。 自分の意思に合った背景を、選ぶこと。 トリミング、という言葉がある。 よく知られた写真用語だけれども、意味としては 「引き伸ばしの時に写真の、余計な部分をなくす事」 なんだ。でも、引き伸ばし機というのは、縦横比を変えずに大きさを変える だけで、たまにトリミングしたい所がトリミングできなかったりすることがある。 何が言いたいかっていうと、理想の写真は、撮影の段階で、既によけいな物が 写っていないこと。自分の意思にあった背景(構図)を決めるというのは 写真の基本中の基本事項なわけだね。 そして、もう一つが、被写界深度を使う方法。 露出との兼ね合いがあるから、使いこなすのは難しいかもしれない。 でも、写真をやる上では、絶対に考えなくては行けないこと。 前に構図の所で、遠近法の説明をしたよね。 あれは、美術用語では線遠近法という。 もう一つ、遠近感を表現するのに、空気遠近法というものがあるんだ。 近くにある物はよりはっきり、濃く(暗く)。 遠くにある物はよりぼやけて、薄く(明るく)。 が空気遠近法の考え方。 ちなみに色まで考慮に入れた場合は 遠くほど、青みがかかった寒色に、近くほど暖色になる。 寒色は、錯覚の上では収縮、後退を表わす色であるところからも、これはわかるよね。 人物ポートレート等、被写体を中心に持ってくる時等には 特に重要になる。 では、実際にどのようにして被写界深度をコントロールするのか。 それは、この次、露出決定の所で説明しよう。 Topに戻る 写真教室に戻る