どうしょうも無くくだらないSSシリーズ 第1弾 「フロッピーディスクの心境」

製作/著作:高速なレッドマウス (別名 空の通り魔こと、百式司令部偵察機V型甲)

ぼくは「フロッピーディスク」、
パソコンの発展と共に常にその側にあり、みんなにデータを提供してきた外部記録媒体。
小さなプログラムファイル、テキスト文章、画像....
小さなぼくにみんなは色々なデータを記録して、盛んにパソコンどうしを行き帰していた。
幸せだった.....、1.44MBしか容量の無いぼくを盛んに使ってくれて、みんなが愛してくれたから.....。

だが、その幸せは音を立てて崩れて行った。

「CD-ROM」の登場と共に......

CD-ROMは、ぼくより遥かに容量の多い650MBのデータを記録でき、なおかつ扱いやすく、
ぼくみたいに埃によって読めなくなる事も無い、まさに夢の記録媒体であった。

そして、時しかぼくは隅のほうへと追いやられて行った。

そしてパソコン雑誌の付録はフロッピーからCD-ROMに変化して行き、さらにCD-RWなどの追記が出来る
記録媒体の登場によって、ぼくは表舞台から消えてしまった。

それでもOSのインストールでは、Windows95/98などで「起動ディスク」という形でぼくは
使われていたが、それも最近のOS(CD−ROMブート可能なXPなど)では要らなくなってしまった。

そして最後には、ぼくを扱う「フロッピーディスクドライブ」すら今、パソコンから消えつつある。

....それでもぼくは決してめげたりしない、
何故ならこんな今でもぼくを必要としてくれる人がいるのだから.....
そんな人たちのためにも、ぼくは「ぼくの存在が完全に消えるその日」まで、頑張って行こう、そう思っている。

〜あとがき〜
今晩は、毎度おなじみの高速なレッドマウス (別名 空の通り魔こと、百式司令部偵察機V型甲) です。
今回は何故かフロッピーディスクの心境なんかを書いています。
何故?、それは多分「フロッピーの存在が薄れつつある今日だから」だと思います。
実際FDはパソコンの発展と共に成長して行き、常にユーザーにデータを提供してきた記録媒体ですが、
今日ではほとんどCD-RW、MOなどの外部リムーバブルメディアによって完全に表舞台からかき消されて
しまって、「非常に身近な存在で無くなってしまったから」..だと思います。
それはある意味「非常に哀しい事」だと私は思っています。
それは、「私達が便利さを求め新しい技術を開発して行くその裏で、古い物は消えて行く運命」という概念が
完全に定着してしまっているからだと思います。
今回の主人公の「フロッピーディスク」もそんな運命の被害者なのです。
そして、「今の人間はこの呪縛からは永遠に逃れるとの出来ない生き物だ」という事を
もしかしたらフロッピーディスクだけは分かっていたのかな?、と最近思っています。

高速なレッドマウス (別名 空の通り魔こと、百式司令部偵察機V型甲) でした。

*このSSは秀丸エディタ Version2.26で作りました。
このような素晴らしいエディタを作ってくださった斉藤 秀夫氏、山田 和夫氏には心から感謝の意をささげます。

製作(更新)/2002.03.08 PM 07:16

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