「コンピュータの動くしくみ」(電子書籍版)

特設サイト

学生に!

IoT業界やゲーム業界で働くためには、しっかりしたハードウェアの知識が不可欠。でもハードウェアの勉強は範囲が広くて大変です。「コンピュータの動くしくみ」は要点を厳選し、丁寧で読みやすい解説が特徴です。

新人エンジニアに!

高品質で信頼性が高いプログラムを作るためにはコンピュータの動作原理をしっかり理解しておかなければいけません。「コンピュータの動くしくみ」は電子書籍だから、通勤途中の電車の中でさくっとスキルアップできます。

すべての人に!

家電製品も乗り物も今はみなコンピュータで制御されています。これらがいったいどうやって動いているのか?と疑問を持っている人も多いでしょう。「コンピュータの動くしくみ」は、まるで学校の授業を聞いているような読みやすい文章で書かれています。知的好奇心を満たす読み物としておすすめです。


「コンピュータの動くしくみ」はどんな本?


「コンピュータの動くしくみ」のアイディアは、もともと私(山口直彦)が工業高校でコンピュータを学び始めた時に生まれました。学校では「物理」「化学」「電気回路」「電子回路」のように分野別にわけられた授業を受けますが、それぞれの授業の中には(それぞれの学問としては大切な内容だけども)「コンピュータを理解する」という目的のためには不要な内容が多く含まれています。例えば「化学」の授業内容のうち、原子構造は電気について学ぶ基礎の基礎になるため大切ですが、コンピュータの設計に分子式はいりません。「電気回路」の授業内容のうち、直流回路の設計は大事ですが、発電所から家までの送電について詳しく知る必要はありません。

では学校で学んでいる授業の中で「コンピュータの理解に必要最小限な内容」はいったいどこなのか?高校一年生の私(山口)はいろいろと本を調べましたが、この疑問を明確に解消してくれる本はありませんでした。本書「コンピュータの動くしくみ」は、高校一年生の自分が見つけられなかった本を自らの手で形にしたものです。2010年に秀和システムから書籍版を刊行しましたが、読者の方々にご指摘頂いた誤植・記述ミスも正誤表を出すだけで修正できぬまま、長らく絶版在庫切れとなっておりました。

そしてこの度、「コンピュータの動くしくみ」は「電子書籍」という形で装い新たに再刊行します。誤植・間違いを全て修正、お手持ちのスマートフォン・タブレット・PCなどの端末でどこでも気軽に読める形になりました。


スペシャルコンテンツ


ラジオ番組 「ちゃぺのSplashBeat Vol.76」出演映像

コミュニティラジオ発するFM 84MHz(埼玉県富士見市・ふじみ野市・三芳町・志木市・所沢市)及びYoutubeで配信されている「ちゃぺのSplashBeat Vol.76」にて、マイコンを使ったモノづくりのお話と、「コンピュータの動くしくみ」の紹介をさせていただきました。



読者のコメント




Z 様

「読書メーター」より許可を得て転載

良書。ハードウェア、電子回路なりICチップなりの仕組みから、ボトムアップでコンピューターの仕組みを説明する。誤字が多いのは傷(致命的とも言えるものもある)だが、【引用者注:電子書籍版では修正済みです】物理的なところからコンピューターを解りやすく解説した本で、まさに自分が探していた本に出会えて嬉しい。分かりやすさでいうと今までコンピューターについて解説した本の中でno1.


このほか、「Amazonレビュー」「読書メーター」などをご参照ください。

「コンピュータの動くしくみ」の特徴



特徴1 厳選した内容・読みやすい文体



従来の教科書や参考書は、各授業科目に関する知識を広く薄く紹介することが目的でした。そのため(コンピュータの動作原理を理解するという目的に対しては)不要な内容も含まれるうえ、肝心の説明が少なくて不親切になっていました。

「コンピュータの動くしくみ」はコンピュータの動作原理に関係する部分だけを厳選し、丁寧な説明を行っています。一度の説明では理解しにくい部分、大事なところは繰り返し説明を行い、しっかり理解して記憶に定着できるように工夫しています。また文章はすべて読みやすい語り口調となっています。コンピュータの動作原理を「電気とはなにか」「二進数の意味とは」という原点から解説する硬派な内容でありながら、読み物感覚で理解することができます。

特徴2 豊富な図・動画解説



本文に加え、本書には理解を助けるために多数の図を入れています。抽象的でイメージしにくい内容も、豊富な図と共に読むことで理解が深まります。

また電流の流れやプログラムの動作順序など、時間的な変化を追わなければいけない部分は静止画でも理解しにくいため、より直感的に理解できる動画解説を用意しています。

特徴3 コラム・読書案内



発展的な内容や、知っておくとちょっと自慢できる豆知識をコラムとして掲載し、より知識欲が高まる工夫をしています。

各章の冒頭にはその章で学ぶキーワード・どの授業科目に関わるのかを明記して、学校の授業と連携して理解を深められるようにしました。本書末尾には各章ごとにコメント付きでお勧めの参考文献を列挙した参考文献リストをつけました。「ここをもっと深く知りたい!」という、さらなるステップアップを助けます。

どんな内容が書いてあるの?


「コンピュータの動くしくみ」の内容をご紹介します。



目次



    • はじめに
    • 本書の解説方針
  • 第1章 コンピュータは0と1しかわからない―2進数―
    • 0と1で数字を表現する
    • 2進数の計算
  • 第2章 回路が多すぎると作れない―半導体―
    • 複雑な回路を実現するには
    • 電気の基礎知識
    • 半導体の基礎知識
    • トランジスタ以外の半導体
    • IC
  • 第3章 白黒はっきりした世界、デジタル回路
    • 論理回路の動作
    • 論理回路の作り方
    • より複雑な論理回路の作り方
  • 第4章 ALUと簡易計算機
    • ALUの中身
    • ALUを作ってみる
  • 第5章 簡易計算機を使いやすくする
    • 命令デコーダ
    • 命令デコーダを作ってみる
    • 計算機に記憶力を
  • 第6章 思い出はタンスの中に―メモリ―
    • 計算機の自動化とメモリ
    • メモリの種類
  • 第7章 臨機応変に働くCPU―フラグとジャンプ―
    • フラグとジャンプ
  • 第8章 もっと人間にとって使いやすく―I/O-
    • I/Oは何のために必要?
    • 簡易CPUのために簡単なI/Oを作ってみる
    • 入出力を含んだプログラム
    • もっと高度なI/O
  • 第9章 データシート書く、知る
    • 商品の履歴書、「データシート」には何が書いてある?
    • 市販されているCPUについて調べる
         
    • 練習問題解答
    • 索引
    • 参考資料

書籍版の「出版社紹介ページ」「Amazon商品紹介ページ」もご参照ください。

入手する方法


「コンピュータの動くしくみ」はどこで買えるの?



「コンピュータの動くしくみ」は電子書籍として刊行されます。Amazonなど、大手電子書籍販売サイトから購入できますので、お使いのデバイス・アプリケーションに合わせたショップでお買い求めください。

(印刷版はありませんので、一般書店でのお取り扱いはございません。ご了承ください。)

価格はおよそ¥1,847¥1,847(税込)です。
※価格は予告なく変更される可能性があります
※販売サイトにより価格は異なりますので、必ずご利用の電子書籍販売サイトで最新の価格をご確認ください。

取り扱い販売サイト

(2019/09/01現在 確認済みのサイトのみ)


著者について





山口 直彦

1985年東京都生まれ。
2004年東京都立府中工業高等学校情報技術科卒
2009年工学院大学第2部電気電子情報工学科情報工学コース卒
2011年工学院大学大学院情報学専攻修士課程 修了

大学在学中より、実験室職員として電気・電子・ネットワーク分野の実験指導に従事。大学院修了後はメーカーにマイコンエンジニアとして5年間勤務し、現在は専門学校の教員としてプログラムや電子回路の教育指導に従事。本業の他、ライトノベル研究など多分野にわたる知識を生かした活動を行う。情報処理学会、日本音響学会 正会員。

著書「ライトノベル研究序説」「ライトノベル・スタディーズ」「ライトノベル・フロントライン」(いずれも青弓社)

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