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Multi-grade_Enlargement_With_Color-Enlarger

カラー引き伸ばし機でマルチグレード紙を使う

AMALABOさんで引き伸ばし作業を行ったとき、マルチグレード紙(フィルタを使ってコントラスト(号調)を変更できるモノクロ印画紙)をカラープリント用の引き伸ばし機で使用する方法を教えてもらったので、忘れないためのメモです。

マルチグレード紙(多諧調印画紙)

光に含まれるマゼンタとイエローのバランスでコントラストを変えられる印画紙。マゼンタが増えると固く(コントラスト・号数が上がる)イエローが増えると柔らかい(コントラスト・号数が下がる)仕上がりになる。

今回使用したのはイルフォード・ジャパンSILVERCHROME FLEXGRADE RC matt 5x7インチ 25枚 フレキシグレードRCペーパー(https://www.ilford.co.jp/product/flexgrade-rc/

カラープリント用引き伸ばし機を使用したマルチグレード紙の使い方

基準

光量ダイアルをシアン=0、マゼンタ=100、イエロー=100にする。これが基準光で、だいたい2号調程度の仕上がりになる。

コントラストの変化

コントラストを変化する場合は、マゼンタとイエローの合計が常に200になるようにしてバランスを変える。こうすることで光量を一定のままコントラストを変化できる*1

コントラストを上げたい場合はマゼンタを増やし、イエローを減らす。(例えば マゼンタ=120、イエロー=80)

コントラストを下げたい場合はマゼンタを減らし、イエローを増やす。(例えば マゼンタ=90、イエロー=110)

±20でも結構コントラストが変わる。

応用

レンズの絞りを変えずに光量を落としたい場合は、マゼンタとイエローの合計を例えば100にしてあげると光量を下げられる(そのかわり、コントラストの変化レンジは小さくなる)

*1ただしやってみると、マゼンタを増やした(=コントラストを上げた)時は実効光量が若干落ちているように感じた。露光時間を少し伸ばす必要あり。


現在ご覧のページの最終更新日時は2022/08/21 20:38:12です。

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